少しご無沙汰になってしまいましたが、どうもリトです。
採用ってホントに難しいよなーと思う今日この頃、今回は採用システムをテーマにして、『下手したら30年程度雇用することになる従業員をどのように選定するのが適切なのか?』『どうすれば少しでも採用のミスマッチを防げるか?』という疑問に対して、一従業員目線で思うところを書いて行きたいと思います。
エントリーシート(ES)
さすがにESだけでは判断できないのは言うまでもないですね。
新卒採用の場合、最近は特にガクチカの記載レベルが上がっている感じがします。
学生側も就活を意識して学生生活を送っているので当然ですかね。まぁ、私個人としてはガクチカってちょっと謎ですけどね。
学生なのでそこはやはり『勉学こそがガクチカなのでは?』と思いますが、あまりそういうガクチカは聞かないですね。なんでなんだろ。
最近はやたらと途上国にいって社会貢献につながる活動をしてきました系の話も聞くような気がします。勿論、それ自体はとても素晴らしいことですよ。ただ大学とは最早何をする場所なのか、迷走してしまっている現状はちょっと悲しいですね。
穿った見方である自覚はありますが、『ちょっと珍しい体験をお金をかけて積むこと』が採用に有利に働くような印象を受けており、金銭的余裕の有無が体験格差につながり、それが就職において有利不利につながっているような状況は少し嫌だなと感じます。これは新卒採用に限った話です。
ということで、雰囲気感じていただけたかと思いますが、ESは本当に参考程度の補助資料に過ぎません。
面接
さて、気になる面接ですが、30分とかの短時間で人の適性を見抜くのはとても難しいということは想像に難くないかと思います。
そんななかで、あくまで私の主観ですが、瞬発力のある方が有利になっている傾向にある気がします。
ここでいう瞬発力とは、質問に対してフリーズすることなく、とりあえずそれっぽいことをそれっぽく返せる力ですね。私の感覚ですと、必ずしも中身は伴っていないですが、会話のリズム・テンポみたいのもので、”それっぽく”聞こえるように答えられる能力のある方は、面接向きと言えるかと思います。
それはそれで大事ではありますが、実際に入社してキッチリと仕事を回していくには、瞬発力だけでは不十分であることも事実ですので、やはり面接だけを頼りに採用を進めるのは少し課題感があるように思います。
インターンシップ
正式な採用プロセスに組み込まれているかどうかは別として、インターンシップを実施している企業は多いかと思います。
これは面接とは違って数日から数週間程度の期間を確保したうえで課題に取り組むので、対象者の人となりや性格を面接よりじっくりと見ることができる点は確かです。
よくあるグループワークでは、仕切り役に回る人が良く見えがちとも言われますが、私の感覚からすると、たしかに序盤は良く見えますが、時間が経つにつれ、本当に仕切れる実力があるのかないのか浮き彫りになってきます。
この点、面接のところで取り上げた瞬発力に限らず、じっくり課題に向き合う忍耐力や本質的に課題を理解しているかどうかなど、様々な側面を見ることができますので、面接だけで決めるよりはインターンもあった方が良いかと思います。
仕事はチームプレーになることが多いですからね。同じ強味ばかりの人集まってもしんどいものがありますし、色んなタイプの強みをじっくり見ることができるのは、インターンの良いところです。
とはいっても、長くても数週間とかその程度なので、人間の本質を見るには十分とは言えない期間とも思います。ひとたび入社が決まって、配属が同じチームになると年単位の付き合いになりますからね。
それで結局どうしろと?
ここまで読み進めていただいて、『アレ、結局どれもダメ、不十分って言ってない?』という声が聞こえそうですが、ホントにその通りですね。
私自身は、結局のところ採用って、正解が分からず、『運』の要素が強いと思っています。どんなに厳しい倍率の選考を潜り抜けて選ばられたとしても、『不正解』というか、後になって『これはさすがにまずいな』という方は一定数出てくるんですよね。
ということで、私としては、採用は一定数は変なのが混じるという前提で行い、その『変なの』が発現したときには、辞めていただく措置を取っていく方が現実的なようにも感じております。文字にするとなかなかに穏やかではないですね、すみません。
ただ、日本は、終身雇用が前提とした制度設計になっていることもあり、一度採用すると解雇が難しいので、このやり方もなかなかワークしません。入り口と出口の制度設計に歪さを抱えてしまっているのだと思います。
なので、入口だけではなく、出口の制度設計も一緒に考えないと、なかなかブレイクスルーは無いと思いますね。法律の問題もあり、簡単ではないのは分かりますが。。。
100発100中で、良い人材を取ることは、どんなに選考過程に改良を加えても不可能でしょうね。絶対儲かる投資だけしろ、と言っているようなもんですが、それはあり得ません。
おわりに
いかがでしたでしょうか?人事系の話は、私はちょっと苦手意識はあるのですが、記事作成にトライしてみました。人事系の話って、一度揉め事が起こると嫌な気持ちを引きずってしまい形なので、なかなか気を使いますし、きっと皆さんも苦労が絶えないですよね。